誰もが無料で開設できるブログやnote、Webサイトなど日々その数は増え続け、SNSも合わせると大変な数になります。
日常を綴ったものから、オピニオンを語ったもの、専門的な内容を語ったものなど実に様々なものがありますが、今回お知らせしたいのは、小規模ビジネスで集客したい!と思っている方向けに簡単に「読まれる文章」を書く方法を書いてみたいと思います。
毎日数千から数万の記事がインターネットでアップされ、今や飽和状態のインターネットの海、ブログ然り、SNS然りですが、放った言葉は、この海に漂う、ボトルメッセージのように漂っていきます。
浜辺にたどり着いたボトルメッセージは、数が少なかったら、手に取って読んでもらえるでしょうが、日々浜辺に打ち上げられるペットボトルのように、沢山の量がある場合には、その限りではありません。今や太平洋に渦巻くプラスチックジュースのように、無数の記事が存在するインターネットで誰かに記事を読んでもらうには、やはり「読みたくなる」と思ってもらわないといけないのです。ではどうしたら良いのか?ポイントを順に追っていきましょう。
流入元を考える
ブログもWebサイトもネット上から流入元としては、下記のものがもっとも多いのではないでしょうか。
- 何か目的があって検索してたどり着く
- ブログの更新情報をメールマガジンか何かで見る
- SNSなどで自分または他の人が流したものを目にする
などの方法があります。もちろん、その他にも流入元として考えられるものがありますが、やはり個人で集客するには、これくらいが限界では無いかと思います。
いずれの場合でも、まずタイトルが最重要です。SNSで流すにしても、知り合いや、読み手側に表示される更新情報にしても、皆さんご自分がどのような場合にそのブログを読もうと思うか、まず考えてみて下さい。ただ単に、ものの名前やサービスだけであったり、自分だけがわかる内容では、他の人に「読みたい!」と思ってもらえる確立は減っていきます。そのものやサービスに興味がある場合は開くかもしれませんが、ほとんど読みませんよね?
読まれないブログの具体例
では、具体的に読みたいと思ってもらえないブログや記事などはどういうものか?考えてみましょう。
あなたはナパバレーに行って飲んだワインに感動し、それを輸入してこじんまりネットショップをはじめました。そして、ブログにはそのナパバレーのワインのことを書こうと思っています。
そんな時、タイトルを「ナパバレーのワイン」とだけ付けてしまうと、ナパバレーのワインを飲んだのか、買ったのか、全くわかりません。え、これってなんのこと? と思わせてページを開かせる手法もありますが、さすがに「ナパバレー」と書いただけで開く人は、ナパバレーのワインが好き、もしくはあなたがネットショップをしての人、もう少し言うと知り合いくらいではないでしょうか。
ということは、販路の拡大には繋がりません。
タイトルに力を入れるとブログのPVは伸びます
以前、求人サイトを運営していましたが、求人というと「応募率」がものをいいます。「うちのサイトに掲載すると応募きますよ。」と営業さんが枠を取ってくるので、応募してもらわないと困るのです。しかし、営業さんが入力したものだと、なかなか伸びない時があるんですね。
そんな時は私がアドバイスしたり、書き直したりするのですが、書き直すと即座にPVが伸びたり、応募がいくようになりました。そのように一瞬の内に読み手のハートをつかまないといけません。
タイトルはマーケティング用語でいうと、フックにあたります。フックとは「釣り針」や「鉤状」のものをさし、ホックとも呼ばれている通り、ひっかかるものと考えると分かりやすいと思いますが、先日、全米屈指のマーケターであるジョセフ・シュガーマンの書籍について書きましたが、シュガーマンはフックのことをトリガーといっています。「え、何面白そう!」「気になる!」と思った記事のタイトルのものを目にすれば開く確立は多くなるのです。
そして、そのフックやトリガーは、セグメントとターゲットにより異なります。
セグメントとは
ある特定の、カテゴリに分けてセグメント(分割、区分)化することです。
Weblio辞書には
セグメント [1] 【segment】
- 1) 部分。分節。階層。区別。区分。
- 2) 企業の会計情報などを開示する際に,事業の種類,事業所の所在地,営業の対象となる地域などによって行われる区分。
- 3) マーケティングなどで,購入者の年齢・性別・職業などによって行われる区分。
- 4) コンピューターで,メモリーの管理単位。長いプログラムを,短い単位に区分したもの。
とあり、なんとなくお分かり頂けるのでは無いかと思います。ざっくりな理解で大丈夫です。
ターゲットとは
上記のセグメントのうち、どのセグメントが自分の製品やサービス、記事の対象となるか?ということを決めます。このことをターゲティングと言います。ターゲットのセグメンとは何も1つだけではなく、2つ、3つなることがあります。
このセグメントの人たちが興味を持つ言葉はなんだろう?どういったら理解してもらえるだろうか?響くだろうか?と考えると同じ製品でもアピールするポイントや、文体が違ってきます。
例えば、女子高生と、40代の男性では興味が違い、また表現も異なってきます。
具体的に例をあげます。スマホをアピールするのに、女子高生向けに文章を書くとすると。
「買ったらすぐに使えて、操作も簡単!自撮りもしやすい可愛いデザインのスマホ△△△」
などとなると思うのですが
40代ビジネスマン向けだと
「あなたのビジネスを強力にバックップする機能が充実。資料作成からプレゼンまでが行えるスマホ△△△」
などということになるわけです。
このように、セグメントを分け、ターゲットを決めて、その人が気になるであろうタイトルにします。
何が書いてあるかを小出しにする
タイトルはセグメント分けして、ターゲットを絞ったものにすることは分かって頂けたと思いますが、次に重要なのが、ブログに書いてある内容が推察できるようなタイトルにする事です。どんな内容が書いてあるかある程度分かれば、ターゲットにフックがかかりやすくなります。
では、具体例です。
ナパバレーのワインでいきましょうか
フランスワインが好きな人に向けて、ナパバレーのワインもフランスワインに負けていないと言いたいブログのタイトル
「フランスワイン好きにこそオススメしたい。ナパバレーのワイン」
「やっぱりワインはフランス産よね、というひとのためにお勧めしたいナパバレーのワイン3選」
「コスパが最高!フランス産ワイン好きでも納得のナパバレーの◯◯(商品名)」
上記のタイトルは、ターゲットを指定し、そこに呼びかけることで、そのターゲットに属する人の気を引き、フランス産>ナパバレーのネガティブイメージを払拭しそうな感じにしています。人はネガティブなイメージや、心配事を持つと、購入意欲が下がるので、それを払拭しまずはブログなり、商品説明なりを読んでもらうことを目指します。その後も、ブログや商品説明などでネガティブな要素を取り除かないといけません。
上記であげた例題は、マーケティングにたけた人は、もっと上手なタイトル(orコピー)を書きそうですが、これくらいだったら、皆さんにもできそうではありませんか?
タイトルには、そこには、きちんと読んでくれる人が知りたいであろうことを書く、WANT(欲求)を満たし、BUT(でも…)を払拭すれば、購入や、ブログを読むことの敷居がさがることを知っておけば、そのためターゲットが何を欲しているか、WANTの部分と、何がネックで購入や申し込みに至らないのかを日々考えることが重要となってきます。
もし、今回書いたような内容で書けない場合や、マーケティング本やコピーライティング本が多数発刊されていますので、ぜひ目を通してみて下さい。きっとお役に立つと思います。
Webサイトや、ブログの世界も実に「オモテナシ」が大事なんですね。